lynxeyedの電音鍵盤

MBDとFPGAと車載で使うデバイスの備忘録

エナジーハーベストPLDボードRODSZEPTA進捗状況(その2)

デバイステストが終了

RODSZEPTAにはエナジーハーベスト用電源管理ICにLTC3330を試験的に採用しています。
LTC3588-1と基本的構造は同じですが、バックブーストDCDCとLDOの2電源を内蔵しているところが異なります。また取得できる電流が少し減っているようです。
詳しくは LTC3330 - 環境発電(エナジーハーベスト)バッテリ寿命延長回路を内蔵したナノパワー昇降圧DC/DCコンバータ - Linear Technology
この電源ICの内蔵LDOからMAX Vのコア電源1.8V、その他IO電源をDCDCから取得しようと計画していました。

下の写真は加速劣化試験後のRODSZEPTA
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また振動発電を主なオルタネイティブ電圧源としてしているので、耐圧が低めの電気二重層コンデンサでも発電支援をしてくれるスーパーキャパシタバランサの特性も測定していました。

結果はほぼデータシート通りでしたので特筆する所は無いのですが、2電源欲しい場合、LTC3588-1に小電力タイプLDOを併用したときと比べてエネルギー損失にあまり差がないにもかかわらず、コストが倍近くかかることや、実装面積比の優位性が無いことなどがあり今回、LTC3330は一旦採用を見送りLTC3588-1を使ってみようと思います。
なお、一次電池によるバックアップはLTC3588-1でも可能です。

というわけで

LTC3588-1を試すのに便利なモジュールを買いました
秋月の環境発電モジュール
圧電環境発電(エナジーハーベスト)電源IC LTC3588−1: 半導体 秋月電子通商 電子部品 ネット通販
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これに、MAXVのコア電源1.8VはマイクロチップのMCP1801
http://ww1.microchip.com/downloads/en/DeviceDoc/22051c.pdf
を使おうと思います。