lynxeyedの電音鍵盤

MBDとFPGAと車載で使うデバイスの備忘録

SigmaDSP ADAU1781のトライアルボード

SigmaDSP評価

前回(コーディング不要のSigmaDSPを試食する - Lynx-EyEDの電音鍵盤 新館)ADAU1701/ADAU1401Aで実験したとき、動作中は人肌くらいの温度まで出ており、擬似差動入力に同相信号を入力したとき、実測で0.1~0.5mVppほどの規則性の無いノイズが確認されていました。
万能基板上の実験だったのでアテにはなりませんが、省電力、低ノイズを謳ってるADAU1781をターゲットに再チャレンジするべく基板を起こしてみました。*1

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ホストCPUはPSoC4です。コンフィグ、I2Sマスタとして動作します。
600mil幅、4層基板です。

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でとりあえず、完成。
ADAU1781はAD/DAがそれぞれ2chのみですが、外部デジタル入力(PDM,TDM)に最大8chまで対応でき、クロック入力周波数が固定されていなかったりと、便利です。今回はPSoC4内部で24MHz信号をD-FFを通し12MHzをつくりADAU1781に与えています。
PSoC4のUDBが少ないのと、SCBの制約から、SigmaDSPのコンフィグはSPIを利用しています。

これからの方針

しばらくこのボードのアナログ特性の評価をしますが、PSoC4の動作速度の都合上、I2Sの通信速度はあまり早くありません。96kspsのデータをすばやく取得するのにMAXVの利用を考えています。Avalon-STインターフェースにぶら下げられるI2Sスレーブとしての利用、UFMからのSigmaDSPコンフィグレーションなどができると便利そうです。

*1:ほんとは評価基板購入を考えていましたが、意外に高い