第4世代の新オーディオDSP、SigmaDSP ADAU145xの試食
CES2014で発表されて以来ずっとウオッチしてきたADAU1452ですが、開発ツールSigmaStudioの対応が成熟してきたので使ってみようと思いました。主な特徴として
- 最大294.912MHz動作
- 周波数ドメインの演算ができるようになった(FFTなど)
- Master Control Portを搭載しSPI/I2Cマスタとして動作するほか、外部のDAC/ADC/EEPROMなどのコンフィグができるようになった*1
ほかにも多くあるのですが、自分が注目したのはこのくらい。
ADAU170x/1401Aにあったヒルベルト変換が無いのですが、今後追加されるようです。
ところで、ADAU145xにはオーディオ用ADC/DACがありません。補助的な低精度のADCを持っているのみで、外付けする必要があります。それでも前述のようなことから採用する理由は十分にあると思います。(でも電池駆動のポータブルオーディオには向かないかも)
で、試食用ボード第1版。どーん。
(実はDAC周りのピン設定がミスってて、SigmaDSPの設定を小細工しないと音が出ないなどの問題があり、修正版を実装依頼中の模様…)
主なデバイスはPIC32MX/SPI EEPROM/SigmaDSP/I2S DACといった構成。
PIC32MXがUSB-UART/USBスピーカーとして振る舞い、コンフィグデータのEEPROM書き込み、SigmaDSPへ音声データの送信を行います。
またDACとしてSSM2518を搭載しています。
しばらく遊べるおもちゃになりそうです。
*1:マイコンのペリフェラルのような万能動作は期待できない。ブート前のワンショットシーケンサくらいに思ったほうがよいかも https://ez.analog.com/thread/43992