LPC4330がやってきた
"You underestimate my Core!!" - LPC4330 said.
ダークサイドに堕ちた奴がやってきました。Cortex-M4/M0が入った非対称デュアルコア、LPC4330です。
Cortex-M0/M4ともにAHBマルチレイヤーマスタとしてバスにぶら下がる構造のようです。
LPC4330-Xplorerには100ピンBGAのLPC4330FET100が載っており、
- イーサネットPHY
- USB HS (Host/Device/On The Go):USB0
- USB FS (Host/Device):USB1
- オーディオコーデック(UDA1380)
- MicroSD
- RTC
- Quad SPI flash(SPIFI)
が載っています。
この最後のSPIFI(スピフィー)というのは聞き慣れませんが、より高速に通信できるSPI拡張で、4IOで通信を行います。
LPC4330のようにflashを持たないマイコンのブートのみならず、高速な読み出しを必要とする液晶表示分野でもパラレルflashの置き換えに使用され始まっているようです。
LPC18xx,LPC43xxなどのこのインターフェースを持っているマイコンはSPIFIがAHBバスに直結しています。つまり、CPUからQuad SPI flashのすべてのアドレスに容易に高速なランダムアクセスが出来る訳です。
LPC43xxには16bit SDRAMコントローラがある模様ですが、このデバイスではそのうち、8bit分しか出力されていないようで、ちょっと工夫が必要そうです。
現在計画中の小型飛行機のSURFシステムで、画像のDCT処理、環境光変化時の累乗則変換エンジンとしても採用しようと思っています。
■参考
LPC43x0データシート
SPIFI Introduction (Oct 2010)
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